経営革新計画「施肥効果の高い牛ふん堆肥のペレット化製造方法の開発と販売」記者会見開催
2019.02.01
富士宮市役所2階 議会室におきまして経営革新計画に関する記者会見を開催いたします。
日時 平成31年2月1日 10時30分から
経営革新計画のテーマ
「施肥効果の高い牛ふん堆肥のペレット化製造方法の開発と販売」 経営革新計画承認書H31.1.24
富士宮市は県内生乳の約45%を生産する屈指の酪農地である。そこで排出される牛ふんを独自製法でペレット化し、施肥時の利便性と効果との両面で高性能化することで、農家の負担を軽減しつつ、自然環境との共生可能な有機肥料として生産する。
当社は昭和40年創業、環境保全への貢献を基本方針とし、農業振興発展及び緑化事業に寄与する完全循環型のトータルシステムにより、生産活動から発生する有機性廃棄物を優良なコンポストに変え、廃棄物の適正処理及び管理体制の整備による環境に配慮した企業活動に取組んでいる。
特に地場産業である朝霧高原の契約酪農家から排出される牛ふん73,000tの内21,000tを回収し、自治体や食品メーカーなどから生み出される下水汚泥や食品汚泥、食品製造残渣の等を受け入れ、独自技術による発酵過程を経て、通常コンポストと比べて高付加価値のコンポストを製造している。
【当社で開発した製品の特徴(既製の牛ふんペレット堆肥と比較して)】
①臭気が少ない
②有用微生物や菌群が豊富
③小型農業機械での散布が可能
④施肥効果が早い
⑤ミネラル成分が豊富(食物残渣等を使用しているため)
【開発に至った経緯】
- 小型化成肥料散布機では牛ふん堆肥は散布できない(大型農業機械が必要)
- 既製の牛ふんペレット堆肥では施肥年度から効果を発揮しにいく
- 朝霧地区の牛ふんの再利用率がまだまだ低い(弊社従来の年間利用量で全体の約30%)
【製品開発の経緯】
- 下水汚泥等添加による、牛ふん堆肥ペレット化に必要な含水率の検証が概ね完了
- ペレット化に必要な乾燥手段について、熱源施設に替わる発酵熱を用いた製造方法の検証が概ね完了
- 富士宮JAや全国各地の契約稲作農家等の協力による、施肥効果や使用感等の実証実験が可
- 富士宮市の知的財産コーディネーター等の協力(商工振興課・農業政策課)による、製造方法等の権利化や販路開拓に向けた支援体制が整備されている朝霧地域内連携イメージ
- 静岡県産業振興財団による『地域ビジネス応援事業助成金』の採択を受け、大型展示会(平成30年11月)に出展し、商談が進行中である
連絡先 有限会社アサギリ(富士宮市人穴203-51) 【TEL】0544-52-0212 【FAX】0544-52-1122